日立ドラム式洗濯機。下水の臭いは乾燥を途中で止めていたのが原因でした

防止パンの排水口付近から、下水の臭いがするという相談を受けました。

お客様と話を続けてうちに、あるタイミングのときだけ臭い発生することが分かりました。

「乾燥運転を途中で止めた」ときに、臭いがするというのです。

お使いの洗濯機は、日立ドラム式洗濯機でした。

日立のドラム式洗濯機の乾燥方法は、パナソニック、東芝、シャープなど他メーカーとはちょっと違うのです。

他メーカーは、ヒートポンプ方式が主流です。

しかし日立は、ヒートリサイクル方式が主流なんです。

ヒートリサイクル方式が、臭いの原因?

ヒートリサイクル方式とは、運転時に発生する熱を回収して乾燥時の温風に再利用する乾燥方式です。

上記は日立のホームページの一部を引用したものです。

マーカーを引いたところに、注目してください。

「温風の一部は排水口にも排気します」と書かれています。

これが、ちょっと曲者なんです。

防水パンの排水口は、トラップ構造になっていて、下水の臭いを妨げてくれています。

ワンの中に、水がたまっていて、その水が臭いを妨ぐのです。

しかし排水ホースから温風が排出されると、温風の勢いで溜まっている水が吹き飛ばされたり、熱で水が蒸発されるのです。

においを防いでくれた水がなくなることにより、下水の臭いが侵入してしますのです。

ヒートリサイクル方式は、このような問題点があったのです。

そこで、日立はその問題を解決するために、乾燥運転が終わった後に、排水ホースに水を流し込む機能を追加したのです。

水を流し込むことによって、ワンの中の水が満たされ、下水の臭いを防ぐことが出来るようになります。

乾燥運転を途中で止めると、水を流し込むことが出来ない

さてご相談された方は、乾燥運転を途中までして、生乾き状態の洗濯物を取り出していました。

そして取り出した洗濯物を、室内干しにするようです。

そのほうが電気代の節約になると、雑誌かテレビでやっていたそうです。

たしかに、部屋干しの乾燥時間が短くなのかもしれません。

ただし!

途中で乾燥運転を止めることにより、乾燥後に水を流し込むことが出来なくなるのです。

すると、

水を流れない → ワンに水がたまらない → 下水臭が上がってくる

という仕組みなんです。

なので日立のドラム式洗濯機の場合、乾燥運転の途中で止めることはあまりお勧めしません。

もし途中で乾燥を止めるのであれば、コップで2,3杯の水を排水口に流し込んで下さい

そうすることによって、ワンに手動で水を補給するのです。

においが気になる方は、少し面倒ですが、試してみてく下さい。

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